82年の人生から得た教訓、名言 小池一夫著「人生の結論」から学んだことを3点紹介

もくまおうです!

2019年に82歳で亡くなられた小池一夫さん。亡くなる直前に発売した「人生の結論」という本を紹介します。

小池さん自身が80年以上生きていて実感として分かった人生の結論をまとめたものです。

成熟した大人になるためのヒントが散りばめられています。

「人生の結論」から学んだことを3点紹介すると、

①人間関係を築くときは、「素直さ」が大切

②反応すべき人、すべきでない人に分ける

③弱い者ほど相手を許すことができない

の3点になります。

目次

人間関係を築くときは、「素直さ」が大切

小池さんが82年間生きて残った人間関係は、無理をして付き合わなかった人ばかりでした。

誰かのために無理をしたり、相手も無理を聞いてくれたこともあるかもしれません。

結局、その無理が「期間限定」だったということが後になって分かったそうです。

「人は、自分が自分を思うほど、自分ことを思ってはくれない」

このことに気づくことが大切です。

コミュニケーションは、難しく考えなくていい

誰もが人に嫌われたくはありませんから、気がつくといい顔をしてしまいます。

しかし、八方美人で人間関係を保つより、すっぱりと付き合う人間を決めた方がよほどストレスの少ない人間関係を築くことができます。

小池さんはこのように本で述べています。

人とのコミュニケーションは、難しく考えなくていいのです。

伝えたいことがあるときは話しかけ、話を聞いてもらい、話すべきでないときは、口を閉じる。無駄口はたたかない。沈黙の会話のうち。そして人が話しているときは、真剣に聞く。基本はただそれだけです。

人生の結論(第1章 人間関係について)
  • この人とは分かり合えそう
  • この人とはあまり上手くいかなそうだから距離を保った方がいい

など、結局人間関係で大事なのは「素直さ」だと言えます。

無駄な駆け引きも必要ありません。

  • 相手が会いたいと言ってこないから自分も会いたいと言わない
  • 相手が連絡してこないから自分も連絡しない

こういった駆け引きは心の時間と無駄遣いなのです。

会いたければ自分から会いに行く
・電話したいなら自分から電話する
素直に会いたいかどうか自分に正直になる方が大切なんですね!

反応すべき人、すべきでない人に分ける

小池さんは、日常の快・不快は「誰に反応するのか?しないのか?」にかかっていると述べています。

相手から不快な言動をされても、自分の中で反応すべき人・すべきではない人という基準をしっかりつくっておけば、心を乱すことが減ります。

全ての人と上手く人間関係を築くことは絶対に無理です。

だからこそ、この価値基準を持っていれば、日頃のストレスを緩和することができます。

僕は、X(旧Twitter)をやっていますが、誹謗中傷が多く、傷ついているフォロワーさんを見かけます。
ぜひ、苦しんでいる人に覚えてもらいたい価値基準です。

あなたに敬意を払わない人に、あなたが敬意を払う必要はない

小池さんの偽らざる実感はこうです。

「あなたに敬意を払わない人に、あなたが敬意を払う必要はない。あなたのことが嫌いな人を、あなたが好きになる必要はない。あなたを大切にしない人を、あなたが大切にする必要はない。」

人生の結論(第3章 自分との付き合い方ついて)

逆に相手からすると、自分がその人に敬意を払っていないから、相手もあなたに敬意を払わないということも覚えておきましょう。

敬意を払わない人に対して、「どうしてそういう態度を取るのだろう?」と自己嫌悪になる必要もありませんね!

弱い者ほど相手を許すことができない

小池さんは電車に乗った時こんな場面に遭遇しました。

先日、電車に乗っていたときに目撃したのですが、抱っこされた赤ちゃんの足がスーツ姿の男性にあたりました。よくある出来事です。そうしたら、その男性はすごい形相で母親を睨み付けたのです。

そして、そのことをツイートしたら、靴を脱がせない母親が悪いという多数のリプライが来ました。

自分である程度行動したり判断したりできる幼児ならまだしも、小さな赤ちゃんの足が当たったぐらい何だというのでしょう。それが、母親を責めるようなことでしょうか。

少しだけでも、幼子を育てるお母さんの気持ちを寄り添うことはできないのでしょうか。

人生の結論(第3章 自分との付き合い方について)

僕たち日本人は、「人に迷惑をかけたらいけません」と小さいころから教えられてきました。

しかし、インドでは「あなたは人に迷惑をかけて生きているのだから人のことも許してやりなさい」と教えられているそうです。

電車で睨み付けた男性だって、自分の鞄が誰かに当たったり、他人の足を踏んづけたりしてしまったことはあると思います。

小さなことを許せないのは自分の弱さなのです。

まとめ、書評

以上、「人生の結論」で学んだことを

①人間関係を築くときは、「素直さ」が大切

②反応すべき人、すべきでない人に分ける

③弱い者ほど相手を許すことができない

の3点を紹介しました。

他にも「働くことについて」、「粋について」、「年を重ねることについて」など小池さんが82年間生きて感じたことが幅広く紹介されています。

僕自身は、特に人間関係について感銘を受けたので、そこから3点に絞り紹介させていただきました。

  • 素直に生きる
  • 反応すべき人、すべきでない人に分ける
  • (自分も迷惑をかけてきたから)許す

この3点が実行出来ただけでも成熟した大人になれると思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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