清掃員が10億円! 「サイコロジー・オブ・マネー」の名言から学んだことを3点紹介

もくまおうです!

今回は、お金の心理学『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』を紹介します。

僕は、X(旧Twitter)をやっています。

Xでも投資をしている方で、おすすめの1冊にこの本を紹介している方がたくさんいました。

それくらいの名著なんですね!

本ではたくさんのお金の心理学を紹介していますが、頭に残りやすいように、印象に残った名言を3点紹介します。

『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』から学んだことを3点紹介すると、

①投資の最重要アドバイスは「黙ってじっと待て」

②成功者たちも、あなたと同じくらい間違っている

③貯蓄で生まれる柔軟性こそ、最強の武器である

になります。

目次

投資の最重要アドバイスは「黙ってじっと待て」

皆さんは、投資の神様ウォーレン・バフェットさんをどんな人物と考えていますか?

本では、このように紹介しています。

バフェットは類いまれな投資家である。しかし、その成功のすべてを「投資の才覚があったから」という一言で片づけてしまうと、重要なポイントを見逃してしまう。

バフェットの成功を読み解く真の鍵は、彼が4分の3世紀にわたって類いまれな投資家であり続けたことにあるのだ。

引用:サイコロジー・オブ・マネー(第4章 複利の魔法)

なぜ、投資の最重要アドバイスは「黙ってじっと待て」なのでしょうか?

それは、複利が関係しています。

複利の力

30歳で純資産2万5000ドル(1ドル=150円だと375万円)から投資を開始し、バフェットさんと同じ年間22%のリターンだったとします。

60歳で投資を引退したとすると、1190万ドル(1ドル=150円だと1億7850万円)になります。

これでも大きい金額ですが、実はバフェットさんの現在より99.9%も少ない純資産になります。

つまり、資産は60歳以降にほとんど増えました。

バフェットさんの成功の最大の要因は、時間と複利の力だったのです

清掃員が800万ドル!

本の冒頭では、清掃員だったロナルド・リードさんについて紹介しています。

2014年に92歳で亡くなったロナルド・リードさんの死は、国際的なニュースになりました。

リードさんは、遺書に義理の子供たちに200万ドルを遺産として与え、地元の病院と図書館に600万ドル以上寄付すると記していました。

なぜそんなに資産があったのでしょう?

実は、ロナルド・リードさんは若いころから節約をしてお金を貯め、それを優良株に投資していただけでした。

数10年が経過し、小さな投資額は複利効果で800万ドル以上に膨れ上がっていたのです。

巨額の投資リターンよりも大事なのは時間と複利の力!

成功者たちも、あなたと同じくらい間違っている

再び、ウォーレン・バフェットさんの話になります。

バフェットさんは、自分の投資会社バークシャー・ハサウェイの2013年の株主総会でこう話したそうです。

「生涯で400から500の銘柄を所有し、そのうち10銘柄でほぼすべての利益を得てきた

つまり、バフェットさんも間違った選択をしているのです。

本ではこう説明してます。

ロールモデルとなる成功者が特別な注目を集めるとき、その利益がごく一部の行動から得られたものであることを見落としがちになる。その結果、私たちは成功者が完全無欠の存在であるような錯覚に陥る。

引用:サイコロジー・オブ・マネー(第6章 テールイベントの絶大な力)

ディズニーを成功に導いたのは400分の1の作品

成功者たちも、あなたと同じくらい間違っているのは、投資だけの世界だけではありません。

ディズニーは1930年代半ばの時点で400本以上のアニメーション作品を制作していましたが赤字続きでした。

すべてを変えたのは、『白雪姫と7人の小人たち』だったのです。

この大ヒットで、借金はすべて返済。カリフォルニア州バーバンクに最新鋭のスタジオを購入し、現在も本拠地にしています。

結局、1938年までに延べ数百時間分の映画を製作したが、ビジネス的には『白雪姫と7人の小人たち』の83分がすべてでした。

成功したのは「テールイベント」の結果

バークシャー・ハサウェイも、ディズニーも、何でも成功しているわけではないことが分かりました。

それどころかほとんどは失敗です。

実は、成功したのは「テールイベント」のおかげだったのです。

※テールイベントとは数千~数百万分の1の確率で起こる例外的な出来事)

実は、米国を代表する指数ラッセル3000の株価も、リターンの大半は少数の超優良企業の株が占めています。

更に驚くことに、このインデックスファンドの4割の企業は実質的に倒産しています。

インデックスファンドも実はテールの力で成長しているのですね!!
同時に個別株の難しさも痛感しました。

天才投資家のジョージ・ソロスさんはこう語ったそうです。

「重要なのは、正しいか間違っているかではなく、正しい時にどれだけたくさんお金を稼ぎ、間違っている時にどれだけ損失を抑えるかだ」

引用:サイコロジー・オブ・マネー(第6章 テールイベントの絶大な力)

この言葉の通り、

「成功者たちも、あなたと同じくらい間違っている」のです。

貯蓄で生まれる柔軟性こそ、最強の武器である

皆さんは、何のために貯金をしていますか?

  • 住宅や車の頭金
  • 結婚資金
  • 老後の資金

など、様々な目的を持って貯金していると思います。

しかし、本では特定の目的がなくても貯金すべきだと主張しています。

なぜでしょうか?

本ではこのように説明しています。

目的のない貯金をすれば、選択肢と柔軟性が手に入る。貯金があれば、待つべきときはじっと待てる。チャンスが来たら飛びつくこともできる。考える時間もつくれる。自分の意志で人生を軌道修正できるようになる。

サイコロジー・オブ・マネー(第10章 貯金の価値)

柔軟性があれば、キャリアでも投資でも、良い機会を待てるようになります。

必要な時に備えて新しい技能を身につけやすくもなります。

自分のペースで向いている仕事を探し、自分の居場所を見つける余裕も生まれます。

このように、「目的のない貯金」は、時間や人生をコントロールできる柔軟性をもたらします。

柔軟性こそ、知性だけでは勝てない現代における最強の武器になります。

「収入」より「貯蓄率」が大切

柔軟性を手に入れるために富を築くには、「収入」より「貯蓄率」が大切だと本では説明しています。

例えば、

  • Aさんの年間リターンは8%
  • Bさんの年間リターンは12%、しかし生活費はAさんの半分

だったとします。

Bさんの方が投資リターンは優秀でも、実はAさんの方が利益を得ることができます。

投資をすると、私たちはどうしてもよりよいリターンを求めてしまいます。

リターンを0.1%上げるために、週に80時間も働くプロの投資家もいます。

しかし、生活費を2、3%減らしたほうが、それよりもはるかに少ない労力で利益をもたらします。

僕は、この言葉がとても好きです。

貯蓄は、支出を減らすことで生み出せる。

欲望を抑えれば、支出を減らせる。

他人の目を気にしなければ、欲望を抑えられる。

本書でも何度も見てきたように、お金の問題にはサイコロジー(人間心理)が大きく関わっているのだ。

サイコロジー・オブ・マネー(第10章 貯金の価値)

僕たちはお金を増やす手段として、収入や投資のリターンに目を行きがちです。

しかし、それより大事なことは、

  • 支出を抑えること
  • 支出を抑えるためには、「他人の目を気にしない」こと

になります。

まとめ、書評

以上、『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』から学んだことを、

①投資の最重要アドバイスは「黙ってじっと待て」

②成功者たちも、あなたと同じくらい間違っている

③貯蓄で生まれる柔軟性こそ、最強の武器である

の3点を紹介しました。

この本を読めば、間違いなく、お金全般に関する考え方が強化されます。

僕なりまとめると、

  • 目的がなくても貯金をする
  • 貯金をためるには支出を抑える
  • 貯金をすれば時間や人生をコントロールできる柔軟性を手に入れられる
  • 貯蓄で生まれる柔軟性こそ、最強の武器である

貯蓄に対してこの4つを常に頭に入れていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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