もくまおうです!
今回は、安達裕哉さんのコミュニケーション本「頭のいい人が話す前に考えていること」を紹介します。
非常に読みやすく、コミュニケーションで悩んでいる方におすすめです。
「頭のいい人が話す前に考えていること」から学んだことを3点紹介すると、
①とにかく反応しない
②「話が上手になること」より「承認欲求をどうコントロールする」か
③”聞く”ではなく”ちゃんと聞く”
になります。
とにかく反応しない
ステュアート・サザーランド教授(サセックス大学心理学者)の著書『不合理 誰もまぬがれない思考の罠100』では、「怒りや恐怖など強い感情にとらわれると、愚かな行動に走りやすい」と述べています。
要するに、怒っているときは、誰でも頭が悪くなるのです。
頭のいい人も感情的になることはありますが、感情的になった時すぐに反応しません。
頭のいい人は、感情に任せて反応するのではなく、冷静に考えているのです。
つまり、「話す前にちゃんと考えている」と言えます。
では、どうすれば感情的にならず冷静になれるのでしょうか?
話す前にちゃんと考えるには?
行動心理学の名著で「ファスト&スロー」という本があります。
この本では、人間には「直観的で早い思考(システム1)」と「論理的で遅い思考(システム2)」があると説明しています。
基本的に人間の思考は「システム1」が優位です。
「話す前にちゃんと考える」には、どうやって「システム2」を使って冷静に考えるか?ということになります。
本では、冷静でいられるためは、
- すぐに口を開かない
- 相手がどう反応するか、いくつか案を考えて比較検討する
ことを紹介しています。
すぐに口を開かな得れば、考える余地が生まれます。
何か言いたくなったほど、逆に口を閉じ、とにかく反応しないことが重要です。
僕の場合、相手がどう反応するか、比較検討するのは難しいと思います(笑)
口を閉じるのは瞬時にできそうですね!
「話が上手になること」より「承認欲求をどうコントロールする」か
人は誰もが”他人から認められたい“、”尊敬されたい“と思っています。
SNSで「いいね!」などをされたいのは承認欲求があるからですよね!
ポイントは、この”承認欲求”をいかにうまくコントロールするかになります。
著者の安達さんは、本でこう述べています。
ほとんどの人間はみな周りから認められ、賞賛されたいと思っています。前項でお話しした”つい知識を披露したくなる”も、この承認欲求があるゆえです。
しかし、裏を返せば、自分の承認欲求は抑制し、他者の承認欲求を満たすことができれば、「コミュ二ケーションの強者」になることが可能だということです。
引用:頭のいい人が話す前に考えていること(人心掌握の達人・田中角栄が秘書に出した指示とは?)
ここからは、承認欲求をコントロールし、コミュニケーションの強者になるために、ふたつの条件があります。
自信を持つこと
1つ目が「自信を持つこと」
僕がこの本で一番意外だったのが、
“自尊心が低く、自分に自信がない人間は、他者をうまく承認することができない”という点です。
これ完全僕じゃん・・・・・
なぜ、自尊心が低いとコミュニケーションにおいて弱者なんでょうか?
それは、”自尊心が低いと自分を肯定できないため、他者の承認が必要になるから“です。
逆に、自信を持てれば他者の承認は必要なくなるんですね!
口(自己アピール)ではなく、結果で自分自身の有能さを示すこと
2つ目は、「口(自己アピール)ではなく、結果で自分自身の有能さを示すこと」
「へぇ、そうなんだ!すごいね!そういえば私さ・・・・」
このように、相手の話に反応しつつ、自分の話に引き込む人がいます。
これも僕・・・・・(笑)
僕含めこのような人は、
「他社の承認」をすると、その分釣り合いを取ろうとして自分の話をせずにはいられない人
なんだそうです・・・
本では、このように解説しています。
承認欲求をコントロールし、コミュニケーションの強者になるには、自分の話(自己PR)他者の承認を得ようとせず、他者の承認は、結果によって得られると強く認識する必要があります。
引用:頭のいい人が話す前に考えていること(人心掌握の達人・田中角栄が秘書に出した指示とは?)
では、人はどのような時に、他者を承認したくなるのでしょうか?
それは“親切にされたとき”です。
まとめると、
結果を出した上で、他者に親切にできる人
を目指すことが大事だと言えます。
“聞く”ではなく”ちゃんと聞く”
安達さんは、”聞く”と”ちゃんと聞く”には大きな溝があると言います。
“ちゃんと聞く”というのは、自分の好きなことや興味のあることだけを聞くのではなく、細部にまで耳を傾け、相手の思いを感じ取ることです。
そう言われると”ちゃんと聞く”って難しいですよね。
だれかの話を聞くとき、
- 自分の言いたいことを考えながら聞いている
- 相手の言いたいことを考えながら聞いている
の2種類に分かれます。
“ちゃんと聞く”人は、”相手の言いたいことを考えながら聞いている”のです。
相手の言いたいことを考えながら聞くには、
- 否定も肯定もしない
- 相手を評価しない
- 意見を安易に言わない(相手は意見を聞きたいわけではない。安心が欲しい。)
- 話が途切れたら沈黙するのを待つ(相手が話し出すのを待つ)
- 好奇心を総動員する(相手の話がつまらない=好奇心が足りない)
になります。
安達さんはコンサルティングとして、会社の経営者の相談に乗る仕事をしています。
僕はコンサルティングとは、経営者にアドバイスをするイメージがありました。
意外にも安達さんは、安易にアドバイスはせず、交通整理する職業だと言います。
「整理する」とは、相手の話から余分な情報を捨てて、判断に必要な情報だけ残してあげる行為です。
- ちゃんと聞いてあげて、アドバイスはしない
- つじつまが合わなければ、「これって~だよね」と確認してあげる
つまり、相手が言いたいのは何なのかを考えることが大事だと言えます。
「何を言うか」よりも、「相手の話を整理する」
書評、まとめ
以上、「頭のいい人が話す前に考えていること」から学んだことを、
①とにかく反応しない
②「話が上手になること」より「承認欲求をどうコントロールする」か
③”聞く”ではなく”ちゃんと聞く
の3点紹介しました。
僕はこの本を読んで、
- ファスト&スロー
- 人望が集まる人の考え方
の本の内容を思い出し、プラスアルファでコミュニケーションに必要な能力を学ぶことができました。
僕は、沈黙を恐れ、ついつい自分の話に持って行く傾向にあります。
しかし、相手が求めているのは話を”ちゃんと聞いてもらえるか”です。
ついつい自分の話に持って行かないよう、まずは冷静になること(ファスト&スローで言うシステム2)が大事だと痛感しました!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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