坊主、芸人、名言連発! 2024年本屋大賞 「成瀬は天下を取りに行く」成瀬あかりから学んだことを3点紹介

もくまおうです!

今回は先日、2024年本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りに行く」について紹介します。

この小説の面白いところは、何といっても主人公成瀬あかりの魅力です!

最初は、変わっている女の子だなあと思いつつ、どんどん成瀬ワールドに引き込まれています。

読了後には、現代人が求めているのはまさに成瀬のような人物なんだと、成瀬の虜になってしまいました。

そんな「成瀬は天下を取りに行く」成瀬あかりから学んだことを3点紹介すると、

①思いついたらすぐ行動

②怒らない

③失敗を恐れない

の3点になります。

目次

思いついたらすぐ行動

冒頭、成瀬あかりは親友の島崎みゆきに突然こう言います。

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」

学期の最終日である七月三十一日、下校中に成瀬がまた変なことを言い出した。

引用:成瀬は天下を取りに行く(ありがとう西部大津店)

これは、間もなく44年の歴史に幕を閉じる西武大津店に毎日通い、西武大津店を生中継するローカル番組に毎日映るというものです。

このように、成瀬は思いついたらすぐ行動します。

他にも、

  • Mー1グランプリに出場する
  • 全国かるた大会で、成瀬を好きになった男の子と友人を突然ミシガンクルーズに誘う

など、斬新な行動をとります。

世間体を全く気にしないんですね。まさに嫌われる勇気!

怒らず、感謝の心を忘れない

成瀬は怒りません。

島崎とMー1グランプリに出る際、島崎が本番でユニフォームを忘れてしまいます。

島崎は成瀬に謝ります。

しかし、成瀬は全然怒りません。むしろ感謝を言います。

わたしが成瀬の立場だったら絶対に不機嫌になっている。心の中では怒り狂ってるのではないかと、成瀬はわたしの思考を見透かしたように首を振った。

「島崎が付いてきてくれただけでいいんだ」

引用:成瀬は天下を取りに行く(膳所から来ました)

このエピソードを読んだとき、すぐ家族に怒る自分はなんて器が小さいんだろうと思いました(笑)
成瀬は器の大きさが魅力です!

失敗を恐れない

成瀬は、高校入学の時に坊主にします。

髪が伸び、できれば切りたいと思っていましたが、成瀬をよく思っていない同級生大貫に最後まで検証した方がいいと言われ、卒業式まで伸ばすことを決意します。

しかし、更に伸びた後、大貫に「さすがに変だから、髪を切ったほうがいい」と指摘され、あっさり切ります。

また、お笑いの頂点を目指すとMー1グランプリに出るも、4年でお笑いも辞めてしまいます。

あっさり辞めてしまうことを、島崎にがっかりしたと指摘されてしまいます。

しかし、成瀬は以下のように島崎に返答し、振り返ります。

「やってみないとわからないことはたくさんあるからな」

成瀬はそれで構わないと思っている。たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしになる。

引用:成瀬は天下を取りに行く(ときめき江州音頭)

・とりあえずやってみる
・失敗したとしても、その経験は肥やしになる

成瀬の考え方は、子どもにも教えたい大事なことばかりですね!

まとめ、書評

以上、「成瀬は天下を取りに行く」成瀬あかりから学んだことを、

①思いついたらすぐ行動

②怒らない

③失敗を恐れない

の3点紹介しました。

僕は、

  • 失敗を恐れず行動する
  • 他人の意見は素直に受け入れる

など、成瀬あかりの性格が周りを巻き込み、周りを幸せするところです。

そして、登場人物どころか、読者までを幸せにしてくれます。

まさに、本屋大賞にふさわしい本です。

しかも、あっさり読めてしまうので、普段本を読んでいない方や子どもの読書感想文としてもおススメです!

ぜひ、興味のある方は読んでみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

※続編の「成瀬は信じた道を行く」も紹介しています。また、本屋大賞では2021年受賞の「52ヘルツのクジラたち」、2023年受賞の「汝、星のごとく」も紹介しています。こちらもぜひご覧ください!

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