前作以上に面白い! 2024年本屋大賞続編「成瀬は信じた道を行く」から学んだことを3点紹介

もくまおうです!

今年の本屋大賞「成瀬は天下を取りに行く」の続編、「成瀬は信じた道を行く」を紹介します。

前作に比べ登場人物が更に増え、成瀬あかりの行動も更に面白くなっています。

※「成瀬は天下を取り行く」も紹介しています。こちらもぜひご覧ください!

「成瀬は信じた道を行く」から学んだことを3点紹介すると、

①何になるかより、何をやるかのほうが大事

②クレーマーの意見は貴重な意見

③生きてるだけで歴史は作られる

になります。

目次

何になるかより、何をやるかのほうが大事

今作では、主人公成瀬あかりに憧れる北川みらいという女の子が登場します。

北川みらいは小学校の総合学習で、地元で活躍している人をテーマに調べることになり、憧れの成瀬あかりがやっている漫才コンビ「ゼゼカラ」にインタビューをします。

インタビューで、「成瀬さんは将来何になるんですか?」という質問に、成瀬はこう答えます。

「先のことはわからないから何とも言えないが・・・・。何になるかより、何をやるかの方が大事だと思っている」

引用:成瀬は信じた道を行く(ときめきっ子タイム)

「たとえばわたしはパトロールを好きでやっているが、警察官になりたいとは思ってない。会社員になったとしても、パトロールはできるだろう。だからわたしが何になるか未定だが、地域に貢献したいとか、人の役に立ちたいとは思っている」

引用:成瀬は信じた道を行く(ときめきっ子タイム)

これは僕自身も、最近考えたことないなあ・・・・・
入社試験の時には、何をやりたいかは嘘でも話してはいましたが、何を言ったかもすっかり忘れていますね・・・・・

北川みらいは成瀬の回答に対し、

わたしは鳥肌が立った。わたしはこれまで何になりたいか訊かれたら、ケーキ屋さんとかお花屋さんとか好きなお店を適当に答えていた。でも何をやりたいかと考えたら、人を笑顔にしたいとか、別の視点が生まれる。

引用:成瀬は信じた道を行く(ときめきっ子タイム)

と言っています。

僕の場合、このブログでは、

  • 本から得た知識を、自分自身のアウトプットとして更に理解したい
  • 人の役に立ちたい

と思ってやっています。

ブログだけではなく、日常でも何になるかより、何をやるかを意識したいところですね!

クレーマーの意見は貴重な意見

今作の新たな登場人物で、呉間言美(くれまことみ)という主婦がいます。

成瀬がアルバイトで働くスーパー(フレンドマート)の常連で、クレーマーでもあります。

成瀬は、そんなクレーマーの呉間言美に話しかけるどころか相談をします。

「実は、わたしの働いているフレンドマートでたびたび万引きが起こっている。防犯カメラはあるのだが、なかなか犯人が捕まらない。呉間氏はいつもお客様の声を寄せてくれる熱心な人物だから、万引き犯を捕まえるのにも力になってくれると考えたんだ」

引用:成瀬は信じた道を行く(やめたいクレーマー)

呉間言美は最初は拒否するも、万引き犯の犯行の現場を偶然見てしまいます。このことがきっかけに、クレーマーから万引き犯逮捕に協力する主婦へ

また成瀬はこのように呉間言美を見ていました。

「わたしは呉間氏のお客様の声に一目を置いていたんだ。ほかのお客様の声は感情的なものや意味不明なものが多いのに、呉間氏の声は状況が伝わるように書かれていて、どこに問題があるのか、よくわかった。店員視点では気付かないことも多いから、呉間氏の意見は貴重なんだ」

引用:成瀬は信じた道を行く(やめたいクレーマー)

成瀬の呉間言美に対する発言は、過去に当ブログで紹介した「人望が集まる人の考え方」

  • 相手の自尊心を満たす
  • 相手に信頼していることを知らせる
  • 相手に知恵を求める

を自然に持っているように感じます。

自由奔放に見えて、実は人との付き合い方は100点満点なのかもしれません。

生きてるだけで歴史は作られる

最後は、またまた新登場の篠原かれんのエピソードです。

篠原かれんと成瀬はびわ湖大津観光大使に任命され、2人で行動を共にします。

篠原かれんは実は父親は市議会議員、母と祖母も観光大使を務めるサラブレッド。

代々結婚して、子どもを産んで、観光大使にするサイクルが篠原家にはあり、お見合いの話まで持ちかけられます。

自分の生き方に悩みますが、成瀬と観光大使を共に行動することで、徐々に自分の好きなように生きようと前向きになっていきます。

2人は、観光大使の日本一を決める観光大使-1グランプリに出場する際ことになります。

観光協会の藤野、米田にも相談し、特に乗り気になっている米田の過去の話を聞きます。

その時、篠原かれんはこう思います。

米田さんの話を聴いていたら、どの大人にもその人の歴史があるんだって思った。観光大使になるために生きてきたことや、無事に観光大使になったことも、すでに私の歴史になっている。この先、明確な目標がなくても生きてるだけで歴史は作られいくし、あんまり心配しなくてもいいかもしれないって、ちょっと前向きになれた。

引用:成瀬は信じた道を行く(コンビーフはうまい)

僕自身も、これまでの生き方に疑問を持ったり、後悔してしまったことは多々あります。
しかし、自分自身の歴史は作られていると考えることで、少し前向きになれました。

まとめ、書評

以上、「成瀬は信じた道を行く」から学んだことを、

①何になるかより、何をやるかのほうが大事

②クレーマーの意見は貴重な意見

③生きてるだけで歴史は作られる

の3点紹介しました。

3点とも新しい登場人物のエピソードであり、成瀬がスパイスとなって、周りを巻き込んで幸せにしていきます。

テンポの良さといい、本屋大賞だった前作以上に面白かったです。

次回作も本当に楽しみにしています!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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