もくまおうです!
今回は、お金に関する本「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を紹介します。
我々は老後2000万円問題などの影響で、我々は老後への貯蓄を意識しすぎる傾向にあります。
お金の考え方を今一度見つめ直し、より一層充実した人生を送るための本です。
「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」から学んだことを3点紹介すると、
①人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
②高齢になるほどお金を使わなくなる
③人生の残り時間を意識する
になります。
人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
この本では、「老後の資産形成」よりも、「経験の投資」が大事だと述べています。
人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。最後に振り返った時、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。
だからこそ、この人生でどんな経験をしたいのかを真剣に考え、それを実現させるために計画を立てるべきだ。そうしなければ、社会が敷いたレールのうえをただ進むだけの人生になってしまう。
引用:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」)
僕たちは老後に向けて貯蓄しようといったメッセージを常に耳にしています。
先ほど取り上げた「老後2000万円問題」もまさしくそれですよね・・・
経験をポイント化する
人生の経験を、各体験から得られる喜びをポイントで表現するとより分かりやすくなります。
例えばガーデニング、
- ガーデニングが好きな人は毎日の庭いじりは好ポイント
- 反対にガーデニングが好きではない人はゼロポイント
このようにある年の経験のポイントをすべて足せば、その年の合計ポイントになり、これらを棒グラフ化します。
僕の場合
・昨年は初めて家族でディズニーリゾートとUSJに行ったので好ポイント
・一昨年は、まだコロナ禍もあって、あまり旅行できなかったので低いポイント
という感じになります。
何かを経験するのは、「記憶の配当」を与えてくれる
投資は株式や債券などがあげられますが、毎年いくらかの配当を手にすることを期待して投資する方も多いと思います。
このような投資を経験に置き換えます。
時間やお金をかけて何かを経験するのは、その瞬間を楽しむだけではありません。
その経験が残りの人生で尽きることのない「記憶の配当」を与えてくれます。
本では、著者のビル・パーキンスさんのルームメイトだった、ジェイソン・ルッフォさんを例に紹介しています。
ジェイソンさんは1ヶ月仕事を休んで、ヨーロッパへのバックパック旅行に行きました。しかも高利貸しから1万ドルを借金してまでです。
旅を終えて戻ってきたジェイソンさんの体験談はこうでした。
- ドイツでナチスがユダヤ人を収容したダッハウ強制収容所を見学し、歴史の悲惨さを学んだ
- パリでは旅で知り合った友人と公園でワインを飲み、これからの人生で何でもできるような高揚感に包まれた
- ギリシャの島々では女性に恋をし、ビーチで愛し合ったりした
体験談や写真を見せてもらっているうちに、ビルさんは同じ時間を過ごしながら、はるかに人生を豊かにしていると感じたそうです。
ジェイソンさんはビルさんにこう言いました。
「たしかに返済は大変だった。でも、あの旅で得た人生経験に比べれば安いものさ。誰も僕からあの体験は奪えない。仮にどんな大金を積まれても、僕はあの旅の思い出も消そうと思わない」
引用:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(借金してでも絶対にすべきこと)
ジェイソンさんの旅行は、まさに一生心に残る残りの人生で尽きることのない「記憶の配当」ですね!
また、20代に何かを経験すれば、30代で経験したのに比べて、長い期間の記憶の配当が得られます。
とにかく早い段階で経験に投資すれば、年齢を重ねるほどに多くのリターンを得ることができるのです。
高齢になるほどお金を使わなくなる
高齢者は医療費を考えて貯蓄する傾向にあります。
しかし、一般的に70代になると、人生でやり残したことは徐々に減り、体力は衰え、行動しなくなります。
80代以降は、どれだけお金に余裕があっても、積極的に行動しようとしなくなります。
実は、世帯全体の支出は医療費を含めても年齢とともに減少するのです。
アメリカ労働統計局が実施した消費者支出調査によると、世帯主が55~64歳の生体の2017年の平均年間支出は6万5000ドル、65~74歳になると5万5000ドル、さらに75歳以上は4万2000ドルに下がっているそうです。
「年を取ると人はお金を使わなくなる」
実は世間一般ではあまり認知されていないそうです。
子どもには死ぬ前に財産を与える
老後に貯蓄する原因には、医療費のほかに子供への財産を意識している方も多いと思います。
このことに関しては、本ではこのように述べていました。
子どもたちには、あなたが死ぬ「前」に財産を与えるべきだ。
引用:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(死んでから与えるのは遅すぎる)
死んでから分け与えるのでは遅い。大切な子どもたちが、受け取った財産を最大限に活用できるタイミングを考えてあげるべきだ。
引用:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(死んでから与えるのは遅すぎる)
なぜそう考えるのでしょうか?
それは、譲り受けた財産の価値や喜びは、年齢とともに低下するからです。
著者は、ツイッター(現X)のアンケート機能で、親の財産を引き継ぐ理想的な年齢を調査しました。
3500人以上の回答者の中から出た結果は、
- 46歳以上を選んだのは6%
- 36~45歳を選んだのは29%
- 18~25歳は12%
- 投票数の半数以上を獲得したのは26~35歳
でした。
早い段階で経験に投資すれば、年齢を重ねるほどに多くのリターンを得ることができます。その点からも、子どもが26~35歳の時に分け与えるのがベストなんですね!
人生の残り時間を意識する
多くの人が、死ぬ間際になっても資産の大部分が手つかずで残っている理由は、「死から目を背けているから」です。
死に対して目を向けないでいると、永遠に生き続けるかのように振る舞い、結果、今を最大限に楽しむことを我慢し、遠い未来のために必要以上の貯金をするようになります。
では、もし死ぬまであと3日だったら、どんな行動を取るでしょうか?
明らかに行動は変わります。
死ぬまで365日だったら?
死ぬまで3日とは行動が変わるはずです。
あと14000日だったら?
あと25000日だったら?
このように自分が死ぬまであと何日か考えると、今最大限に楽しめるはずの経験を先送りしなくなります。
ビル・パーキンスさんは自分の推定死亡日までに日数をカウントダウンする「Final Countdown」アプリ(日本でもダウンロード可)を推奨しています。
「ゼロで死ぬ」のはお金の問題だけではなく時間の問題も関係している
カウントダウンを意識すれば、
- あとクリスマスは何回?
- あと夏・秋は何回?
など、大切な人たちと過ごす時間はあと何回かと考えるようになります。
「ゼロで死ぬ」はお金の問題だけではなく、時間の問題も関係しているのです。
まとめ、書評
以上、「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」から学んだことを、
①人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」
②高齢になるほどお金を使わなくなる
③人生の残り時間を意識する
の3点紹介しました。
僕が特に感銘を受けたのは、子どもには死ぬ前に財産を与えるという点です。
本では、26~35歳が理想としていますが、確かに、20代後半から30代は、結婚や家の購入、子どもの教育など、特にお金がかかります。
それに僕は投資(インデックス投資)をしていますが、投資期間が長ければ長いほど資産を増やせる可能性が高いです。
そのような点でも目から鱗でした!
興味がある方はぜひご一読ください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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