もくまおうです!
今回は、僕にとって投資バイブル「敗者のゲーム」を紹介します。
「敗者のゲーム」から学んだことを3点紹介すると、
①市場に勝とうとしない
②市場タイミングに賭けるべきではない(稲妻が輝く瞬間に居合わせる)
③ブレずに適切な投資方針を貫く
になります。
市場に勝とうとしない
「敗者のゲーム」では、テニスの試合を例に説明しています。
「テニスでは、アマチュアは相手に負けるのではなく、自分のミスで自滅することが多い」
これを投資に置き換えるとどうでしょうか?
個々の株を売買すると余計な経費や税金がかかり、テニスでいう自分のミスで自滅することにつながってしまうのです。
個別株に限らず、アクティブファンドも同じです。
※アクティブファンドとは、投資家のプロが厳選して、市場平均以上のリターンを狙うものです。人件費がかかる分、経費が高いのが特徴です。
「市場に勝つ」ことを目指して「敗者のゲーム」に参加すれば、それがミスとなり負けてしまうのですね。
それでは、投資でミスをしない方法は何でしょうか?
市場に勝とうとせず、インデックスファンドを買って所有し経済成長を待つ
ということになります。
市場タイミングに賭けるべきではない(稲妻が輝く瞬間に居合わせる)
誰もが、暴落時に株を買い、高騰時に株を売りたいものです。
しかし、「敗者のゲーム」では、タイミング投資はしていけないと述べています。
なぜでしょうか?
それは、ベストデーを逃すとリターンの平均水準が大幅に低下してしまうからです。
S&P500は、1980~2016年の間のリターンは11.4%でした。
しかし、
- ベスト10日を逃した場合は9.2%に低下
- ベスト20日を逃した場合は7.7%までに低下
という結果になりました。
これだけではなく、更に驚いた調査があります。
- S&P500の株のトータルリターンのすべてはベスト35日で達成されている
- 72年間のうち5日間のベストの日を逃すと、配当を再投資しない場合、複利で50%近く損をする
そして、ベストデーは、激しい下げ相場に遭遇した後に発生しています。
この本の有名な言葉に、「稲妻が輝く瞬間に居合わせる」という言葉があります。
「稲妻が輝く=ベストデー」を意味し、暴落後のベストデーに居合わせるためにも、タイミング投資をしてはいけないのです。
暴落を恐れて売却してしまうと、ベストデーを逃してしまいます。ベストデーの時に投資をしていなかったら、大きなリターンが得られないんですね・・・
ブレずに適切な投資方針を貫く
インデックス投資は、「相場に振り回されず長期運用を続けることが大切」だとよく言われていますよね。
僕もこのことを意識しながら投資しています!
相場に振り回されず長期運用を続けるには、適切な投資の基本方針を策定し、守り抜く必要があります。
「敗者のゲーム」では、基本方針を策定するにあたり、運用のプロセスを5段階に整理しています。
5段階とは、
- 長期の運用目的の決定、資産配分比率の策定(株式、債券、その他への資産配分を決める)
- 株式の配分の決定(成長株対割安株、大型株対小型株、国内株対外国株など ※債券も同様に検討する)
- アクティブ投資かインデックス投資か(本ではインデックス投資推奨)
- アクティブ運用の場合どのファンドにするか
- 個別銘柄を選び、実行
となります。
大事なのは第1段階です。
ゲームに勝とうとすると、つい第1段階を忘れてしまいます。
強欲になった時は、
「最初に決めた運用方針に沿っているか?」
と思い出すことが大切です。
例えば、最近ではNvidiaが好調ですが、インデックスファンドを売却し、Nvidiaを買いたい方も多いと思います。
しかし、それは最初に決めた運用方針に沿っているか?
と考えることが大切ですね!
まとめ、書評
以上、「敗者のゲーム」から学んだことを、
①市場に勝とうとしない
②市場タイミングに賭けるべきではない(稲妻が輝く瞬間に居合わせる)
③ブレずに適切な投資方針を貫く
の3点紹介しました。
インデックス投資をされている方なら、必ず読むべき名著です。
シンプルに、低コストで分散されたインデックスファンドをタイミング投資せず買い続けることが大事だと学ばされます。
最後までご覧いただきありがとうございました!
※敗者のゲーム同様、歴史ある名著で「インデックス投資は勝者のゲーム」も紹介しています。こちらもぜひご覧ください!
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