一括投資がいい意味 「JUST KEEP BUYING」から学んだことを3点紹介 

もくまおうです!

最近の書籍ながら、インデックス投資家の方ならぜひ読むべき1冊、「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則」を紹介します。

この本から学んだことを3点紹介すると、

①昇給額の50%を貯金する

②個別株はすべきではない

③JUST BUY KEEPING(今すぐ買え)の理由

になります。

目次

昇給額の50%を貯金する

はじめに、収入が増えたとき、どれくらいまでなら使っていいと思いますか?

本ではズバリ「昇給額の約50%」としています。

別な言い方をすれば、「昇給額の約50%貯蓄をする必要がある」のです。

なぜ、収入が増えたとき約50%は貯蓄?

なぜ、昇給額の約50%も貯蓄が必要なのでしょうか?

本では、アニーという架空の人物を例にして貯蓄率にの考え方について解説しています。

アニーの年収は10万ドル、毎年そのうち50%(5万ドル)を投資に回しています。(つまり、生活費としてアニーは毎年5万ドル使っています)

快適なリタイヤ生活を送るには、年間支出の25倍(25年分)の老後資金が必要とすると、アニーは125万ドル(5万ドル×25年)必要になります。

投資収益率を4%とし、収入と貯蓄の比率が時間とともに変化しない場合、リタイヤするまでには18年かかります。

●そして、10年が経過しました。

10年後、貯蓄及び投資(投資収益率は4%で計算)は60万305ドルになります。

アニーは、昇給し年収20万ドル(税引後)になったとします。

同じ50%だと、生活費を50%(10万ドル)分使うため、生活費が125万ドルではなく250万ドルに増えてしまいます。

この不足を補うには長く働かなければいけません。

これまでの貯蓄及び投資が60万3050ドル、毎年投資額10万ドル(投資収益率は4%で計算)を加えると、10年経過したのでリタイアまであと8年だったのに、12年後になってしまいます。

予定通り8年後にリタイアするには収入アップ分の74%(7万4000ドル)を貯蓄する必要があるのです。

昇給した時、貯蓄も50%以上考慮に入れないといけない。
言われれば納得ですが、つい忘れがちですね・・・

個別株投資はすべきでない

この本では、個別株投資を推奨していません。

理由をこのように紹介しています。

個別株投資しても、圧倒的多数の人(専門家でさえも)は、幅広い企業の株を対象とするインデックス投資には勝てないから、あえて挑戦すべきではない

引用:JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則(個別株投資をすべきではない「金融論的な主張」)

根拠もしっかりしています。

経済学者のヘンドリック・ベッセンビンダーさんの論文によると、1926年~2016年にかけて、米短期国債を上回る株式の超過リターンを生み出したのは、実質的にわずか4%の株式でした。

物理学者ジェフリー・ウェストさんの計算によれば、

1950年以来、米国株式市場で取引された2万8853社のうち、2009年時点で2万249社(78%)が姿を消しています。

プロの投資家がたくさんいる株式投資の世界。

果たして4%の優良企業の株式を選ぶことができるでしょうか?

僕は確実に無理ですね(笑)
だからインデックス投資でいきたいと思います!

JUST KEEP BUYING(今すぐ買え)の理由

最後にこの本の核でもある、なぜ「JUST KEEP BUYING(今すぐ買え)」なのかについてです。

理由はシンプル!

「ほとんどの市場は、ほとんどの期間上昇している」から!

人気の米国株、全世界株は歴史的に大きく上昇していますね!

なぜ「待つ」べきではないのか?

  • そんなことは言われても、もし買った後に下落したら・・・
  • 損だけはしたくない・・・

誰もがそう思うのは当然です。

実際、最近はS&P500が最高値更新を続けている(2024年3月5日現在)状況です。

このような状況は決して買い場だと思いません。

それでもなぜ「待つ」べきではないのでしょうか?

それは、「購入日以降、株価が下がらない場合状況が滅多にない」からです。

本では、リーマンショックを例に紹介しています。

2009年3月9日のダウ平均株価は6547ドル。これがリーマンショックの底値です。

その前にダウが最後に6547ドルで閉じたのは1997年4月14日。

実に12年前にもなります。

つまり、1997年4月15日にダウを買った場合、価格が下がるまで12年も待つ必要があったことになります。

今すぐ買うのが怖いなら?

そう言われても、今すぐ買うのは難しい・・・・

その対策として、本では安全性を重視したポートフォリオを組むとよいとしています。

こんなデータがあります。

米国株60%、米国債40%の年初即一括投資をした場合、

  • ほとんどの場合、S&P500への分割投資と同等かそれ以下のリスクレベル
  • 米国株100%の毎月分割投資をパフォーマンスで上回る

という結果になりました。

これには僕も驚きでした!
なんと株式のつみたて投資より、債券を含めた一括投資の方が将来的なリターンは高いんですね!!

まとめ、書評

以上、「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則」から学んだことを、

①昇給額の50%を貯金する

②個別株はすべきではない

③JUST BUY KEEPING(今すぐ買え)の理由

の3点紹介しました。

この本の魅力は、なぜ「JUST KEEP BUYING」なのかを裏づける圧倒的なデータです。

この本は他にも投資だけではなく、家の購入についてなどや、幸福度を高めるお金の使い方など、マネーリテラシー向上にも役立つ内容が盛りだくさんです。

興味があればぜひご一読ください!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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