上昇相場で買う意味は?法則は?「JUST KEEP BUYING」の内容を3点に絞って紹介 

もくまおうです!

(Xアカウント:@mokumaoukabu)

今回紹介するのは、最近の書籍ながら、インデックス投資家の方ならぜひ読むべき1冊、「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則」の内容を3点に絞って紹介します。

僕なりに、本の内容を3点に絞ると

①昇給額の50%を貯金する

②個別株はすべきではない

③JUST BUY KEEPING(今すぐ買え)の理由

になります。

目次

昇給額の50%を貯金する

本では、世界知の大富豪一族が没落したという内容を紹介しています。

1877年1月4日、当時世界一の大富豪コーネリアス・ヴァンダービルドが亡くなり、財産の大部分は息子のウィリアム・H・ヴァンダービルドに遺しました。

ウィリアム・H・ヴァンダービルドは更に財産を増やし他界しましたが、20年もたたないうちに、一族は大富豪の座から一人残らず姿を消しました。

これは、「ライフスタイル・クリープ」と呼ばれる現象が原因です。

※ライフスタイル・クリープとは、収入が増えたときに、その分だけ生活レベルを上げようとすること(見栄が原因)

では、収入が増えたとき、どれくらいまでなら使っていいのでしょうか?

著者はズバリ約50%としています。つまり、約50%貯蓄をする必要もあるということです。

なぜ、収入が増えたとき約50%は貯蓄?

本では、アニーという架空の人物を例にして貯蓄率にの考え方について解説しています。

アニーの年収は10万ドル、毎年そのうち50%(5万ドル)を投資に回しています。(つまり、生活費としてアニーは毎年5万ドル使っています。)

快適なリタイヤ生活を送るには、年間支出の25倍(25年分)の老後資金が必要とすると、アニーは125万ドルになり、リタイヤするまでには18年かかります。

10年後、貯蓄及び投資(投資収益率は4%とする)は60万305ドルになります。そして、昇給し年収20万ドル(税引後)になったとします。

どれくらい貯蓄に回せばいいでしょうか?

実は同じ50%だと、生活費を50%(10万ドル)分使うため、生活費が125万ドルではなく250万ドルに増えてしまいます。

この不足を補うには長く働かなければいけません。

これまでの貯蓄及び投資が60万3050ドル、毎年投資額10万ドル(投資収益率は4%とする)を加えると、リタイアまであと8年(18年ー10年)だったのが12年後になってしまいます。

予定通り8年後にリタイアするには収入アップ分の74%(7万4000ドル)を貯蓄する必要があるのです。

個別株投資はすべきでない

著者は、個別株投資を推奨していません。

個別株投資しても、圧倒的多数の人(専門家でさえも)は、幅広い企業の株を対象とするインデックス投資には勝てないから、あえて挑戦すべきではない

引用:JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則(個別株投資をすべきではない「金融論的な主張」)
  • 経済学者のヘンドリック・ベッセンビンダーの論文によると、1926年~2016年にかけて、米短期国債を上回る株式の超過リターンを生み出したのは、実質的にわずか4%の株式
  • 物理学者ジェフリー・ウェストの計算によれば、「1950年以来、米国株式市場で取引された2万8853社のうち、2009年時点で2万249社(78%)が姿を消している

というデータもあります。

4%の優良企業を選び、96%の銘柄を選ばないことはできるか?
と問われたら僕は確実に無理ですね・・・・

JUST KEEP BUYING(今すぐ買え)の理由

最後にこの本の核でもある、なぜJUST KEEP BUYING(今すぐ買え)なのか?についてです。

それは、ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇しているからです。

特に人気の米国株、全世界株は歴史的に大きく上昇していますね!

ほとんどの期間上昇しているということは、投資するのを遅らせれば遅らせるほど、いざ投資するときに高い価格を払わなければならなくなります。

なぜ「待つ」べきではないのか

これは僕自身も思っているのですが、最近はS&P500が最高値更新を続けている(2024年3月5日現在)状況です。

このような状況は決して買い場だと思いません。それでもなぜ「待つ」べきではないのでしょうか?

それは、購入日以降、株価が下がらない場合状況が滅多にないからです。

本では、リーマンショックを例に紹介しています。

2009年3月9日のダウ平均株価は6547ドル。これがリーマンショックの底値です。

その前にダウが最後に6547ドルで閉じたのは1997年4月14日。

実に12年前にもなります。

つまり、1997年4月15日にダウを買った場合、価格が下がるまで12年も待つ必要があったことになります。

一括投資vs分割投資

これは、投資家の中でよく言われる議論です。

本では、一括投資は年初に1万2000ドル、分割投資は毎月1000ドルずつ投資という形で比較しています。

1997年から2020年にわたってS&P500に投資したとすると、

  • 分割投資は即一括投資を平均で1年あたり4%下回っている
  • 24年間で分割投資が即一括投資を下回る場合は76%にもなる

という結果になります。

引用:JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則(「即一括投資」か?「分割投資」か? 図表18)

今すぐ買うリスクが気になるなら?

今すぐ買うリスクが気になるなら、即一括投資で、安全性を重視したポートフォリオを組むとよいとしています。

米国株60%、米国債40%の年初即一括投資は、

  • ほとんどの場合、S&P500への分割投資と同等かそれ以下のリスクレベル
  • 米国株100%の毎月分割投資をパフォーマンスで上回る

という結果になりました。

これには僕も驚きでした!
この本を読んで、債券を含めた一括投資を考えるようになりました!

まとめ

以上、「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則」の内容を

①昇給額の50%を貯金する

②個別株はすべきではない

③JUST BUY KEEPING(今すぐ買え)の理由

の3点に絞って紹介しました。

ここでは紹介できませんでしたが、この本は投資だけではなく、家の購入についてなどや、幸福度を高めるお金の使い方など、マネーリテラシー向上にも役立つ内容が盛りだくさんです。

興味があればぜひご一読ください!

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