「知の巨人」が書いた投資の教科書 「投資の大原則」から学んだことを3点紹介

最近の株式市場は、インフレ再燃→米国債利回り上昇の影響で不安な方も多いと思います。

不安な時には、投資の名著を読み直すのが一番です

そこで今回は、当ブログで一番読まれている投資本「敗者のゲーム」のチャールズ・エリスさんと、「ウォール街のランダムウォーカー」のバートン・マルキールさんの2人がタックを組んだ「投資の大原則ー人生を豊かにするヒント」を紹介します。

この本の一番のいいところは読みやすさです!

2人合わせて投資経験は100年。「知の巨人」が教える投資の教科書です。

「敗者のゲーム」や「ウォール街のランダムウォーカー」よりも読みやすく、投資に興味があっても本を読むのが苦手な方にはこの本がおススメです。

「投資の大原則ー人生を豊かにするヒント」から学んだことを3点紹介すると、

①投資はタイミングよりもいつから投資を始めるか

②大きな失敗を避ける

③長期運用を成功させるKISSポートフォリオ

の3点になります。

目次

投資はタイミングよりもいつから投資を始めるか

本では1章を使って、若いうちから節約を始めることを薦めています。

偉大な投資家ウォーレン・バフェットさんも倹約家として有名です。

バフェットさんは、若い頃に使う1ドルは投資に回せば、将来は7ドルか8ドルという額になると考えています。

バフェットさんの考え方は、複利が関係しています。

ゆっくりと確実にお金を貯める秘訣

ゆっくりと確実にお金を貯める秘訣は、投資で得た利益を再投資(複利)すること。アルベルト・アインシュタインは複利こそが宇宙で最も強力な力だと言った、とされる。

引用:投資の大原則ー人生を豊かにするヒント(節約して損をすることはない)

アメリカの株式市場は、配当と値上がり益で平均10%のリターンがあります。

100ドルから始めると、1年後には110ドル。

110ドルを再投資すると、2年目には121ドルになります。

再投資を重ねると、10年後には260ドルまで膨らみます。

ゆっくりですが、再投資して複利の恩恵を受けることで、確実にお金を貯めることができます。

本では双子の兄弟の話を紹介しています。

ウィリアムとジェームズという現在は65歳になる兄弟です。

ウィリアムは、

  • 20歳のときから20年間、年初に4000ドルを投資。40歳8万ドルになった時点で投資するのをやめた。
  • リターンは再投資し、その資金は平均10%だった。

ジェームズは、

  • 40歳から投資を始め、4000ドルを25年間貯め続け、65歳の時に投資合計額は10万ドルになった。

どちらのほうが多く貯めたでしょうか?

  • ウィリアムの資産は250万ドル
  • ジェームズの資産は40万ドルに届かなかった

実際に投資した額は、ウィリアムの方が少ないにもかかわらず、ウィリアムの方が200万ドルも多く貯める結果となりました。

このように、実は投資はタイミングよりもいかに若いうちから始めるかが重要なんです。

投資をするのにタイミングは大切だ。しかし、タイミングよりもいつから投資をはじめるかというほうが重要だ。

引用:投資の大原則ー人生を豊かにするヒント(驚異の「72」の法則)

大きな失敗を避ける

バフェットさんの輝かしい成功は、どのような株式を買ったかだけではなく、いかに大きな失敗を上手に逃れてきたかにあります。

2000年代の初め、バフェットの腕は鈍ったと誰しもが思った。彼の会社バークシャーハサウェイのポートフォリオは、ハイテクやインターネット関連銘柄を多く組み入れた人気ファンドに大きく水をあげられていた。

バフェットはハイテク株をまったく買わなかった。バフェットは顧客に、自分がよく理解していない分野の会社の株を変えないと説明していた。

~中略~

ある人たちは、バフェットはもう過去の人で、時代遅れだと噂した。しかし、IT関連株が暴落したとき、笑ったのはバフェットだった。

引用:投資の大原則(なぜバフェットは大きな失敗を避けられたのか)

この本の著者の1人であるチャールズ・エリスさんは、名著「敗者のゲーム」で、テニスに例えてミスを最小限にすることを紹介しています。(僕にとってのバイブルです!)

自信過剰ほど怖いものはない

もう1点紹介したいのが、投資では自信過剰に気をつけなければならないということです。

著者の2人が関わったイェール大学とブリンストン大学では、心理学者は「クラスメートと比べて運転は上手なほうか?」といったアンケートをとりました。

圧倒的多数の答えは、自分はクラスのみんなと比べて平均以上でした。

優越がはっきりしている身体能力に関する質問でも、学生は平均以上の能力があると答え、ダンス、資源保護活動、友人としてなどなど、あらゆる分野で同様の傾向が見られました。

大事なのは、これは投資にも当てはまることです。

これは投資においてもあてはまる。投資が上手くいくと、単に運が良かっただけなのに、自分の投資技術が優れていたのだと思ってしまう。2000年代の初め、保有するIT関連株が2倍になり、それがまた2倍になった頃、自分は投資の天才だと勘違いしてもおかしくなかった。自信過剰による大失敗を避ける第一歩は、自分の能力を過信していることを自覚すること。

引用:投資の大原則ー人生を豊かにするヒント(自信過剰ほど怖いものはない)

長期運用を成功させるKISSポートフォリオ

それでは最後に大きな失敗を避け、長期運用を成功させるためのKISS( Keep It Simple,Sweethertの略)ポートフォリオの一部を紹介します。

KISSポートフォリオには9つの基本ルール

  • お金を若いうちから定期的に貯めよう
  • 会社と国に資産形成を手伝ってもらおう
  • 不時の出費に備えて、現金は用意しておこう
  • 保険をかけているか確認する
  • 分散投資をすれば心配の種が減る
  • クレジットのカードのローンは使わない
  • 短期運用の衝動は無視しよう
  • 低コストのインデックス・ファンドを使う
  • オーソドックスや分野に注目。ベンチャー・キャピタルやプライベート・エクイティ、ヘッジファンドのような「目新しい」商品は避けた方が良い

があります。

当ブログでは、その中から⑤、⑦、⑧を簡単に紹介します。

分散投資をすれば心配の種が減る

私たちが勧めるのは、2つの広範囲のインデックス・ファンドに限って投資することー全世界株式市場対象のインデックス・ファンドと全世界市場対象のファンドだ。

引用:投資の大原則ー人生を豊かにするヒント(コストが安くて十分分散されたお勧めファンド)

日本の場合、
・新NISAで1番人気のeMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)
・SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド
(サクッと全世界債券)
が該当しますね!

最近では、S&P500(米国の全米大企業500社の平均株価の動きを示す指数)の方がパフォーマンスがいいです。

しかし、本では先進諸国の経済活動や株式市場の動きがいつも同じとは限らないことから全世界株式の株式を薦めています。

アメリカが全世界株式に負ける時期もありました。必ずしもアメリカが最強とは言い切れませんもんね。

例えば、1980年代は世界のトップだった日本は1990年代には停滞、2000年代は米ドル下がってユーロが上昇しヨーロッパ株は一段と弾みをつけました。

もし全世界株式が嫌なら、投資額の半分は全市場型のアメリカ株インデックスファンド、残りの半分を外国株インデックスファンドにすることを薦めています。

また著者の2人も年齢が上がるにつれて、株式の比率を減らし、債券の比率を上げることを薦めています。

短期運用の衝動は無視しよう

投資家の最大の失敗は、

  • 衝動に駆られて冷静さを失う
  • 群集心理に流される

といったことです。

特に暴落や暴騰のときに気をつける必要があります。

対策はシンプルです。

周りの人たちみんながパニックに陥っている時、あなたはうろたえずに、何もしないこと。ひたすら長期投資をしっかり見据えることが大切。

引用:投資の大原則ー人生を豊かにするヒント(9つの基本ルール)

次に紹介する低コストのインデックス・ファンドを買ったら後はなにもしないが正解です。
投資をやっているとこれが難しいんです!
エミン・ユルマズさん木原直哉さんの本では、個別株においても「プレーすればするほど負ける」と紹介しています。

低コストのインデックス・ファンドを使う

先ほども紹介したように、私たちは、誰もが自信過剰になり平均以上だと思いがちです。

投資の天才だと思い込むこともあるかもしれません。

そんな時に客観的になれる名言を紹介します。

第2のウォーレン・バフェットを探すことは、干し草の山の中から1本の針を見つけ出すようなものだ。干草を買うよりも、手数料の安いインデックス・ファンドを買うことをお勧めする。

引用:投資の大原則ー人生を豊かにするヒント(第2のウォーレン・バフェットはどこに?)

そして、こちらも好きな名言です。

投資リターンを確実に増やす1つの原則がある。それは、いうまでもなく投資コストを最小限に抑えること。

引用:投資の大原則ー人生を豊かにするヒント(リターンを確実に増やす1つの原則)

「敗者のゲーム」でも、「ウォール街のランダムウォーカー」もですが、この本でも、株式市場の平均以上に良い成績を出すことはできないし、それを理解させるのは難しいと言います。

ほとんどの投資のプロも市場平均に勝てていません。(2012年6月30日までの期間の場合、過去10年間で4分の3のアクティブ運用の投資信託に負けています)

勝てない理由はコストです。(アクティブ運用の投資信託よりインデックスファンドは約10分の1の経費になります。)

※コストについては、インデックスファンドの父ジョン・ボーグルさんの「インデックス投資は勝者のゲーム」がおススメです。

インデックスファンドは市場平均だから平均以上のリターンしか得られないと思うかもしれませんが、実際平均以上のリターンを得ることができます。

なぜなら、インデックスファンドは手数料が安く、ほとんどの経費を抑えられ、そのうえ不必要な税金も払わなくて済みます。

インデックスファンドもすべてが手数料が安いわけではありません。
先ほど紹介したeMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)のような分散・低コストの商品が必須ですね!

まとめ、書評

以上、「投資の大原則」から学んだことを、

①投資はタイミングよりもいつから投資を始めるか

②大きな失敗を避ける

③長期運用を成功させるKISSポートフォリオ

の3点紹介しました。

「敗者のゲーム」も「ウォール街のランダムウォーカーも」偉大な名著ですが、その著者2人の結論はシンプル!

節約し、群集心理に流されず、分散された株式や債券のインデックスファンドを買う

の一言に尽きます。

この一言を貫ける人が、長期で見れば大きく資産を増やせると思います。

ぜひ、今後の株式市場に不安を感じている人はこの本を読んでみてください!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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