もくまおうです!
(Xアカウント:@mokumaoukabu)
今回は、子育て本としてボーク重子さんの「非認知能力の育て方~心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育」の内容を3点に絞って紹介します。
ボーク重子さんは娘さん(スカイさん)が「全米最優秀女子高生」となりました。とびぬけて学習能力が高いわけですが、教育熱心に勉強漬けにさせたわけではありません。
大事にしていたのは「非認知能力」を育てることでした。
そんな、「非認知能力の育て方~心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育」を3点に絞ると、
①子どもとルールをつくる
②親子の会話が子供を変える
③怒らない
の3点になります。
子どもとのルールをつくる
非認知能力を育てる土台として「ルールづくり」を挙げています。
子どもの自己肯定感を高めるために、やりたいことをやらせるのは大事ですが、なんでも子供の思う通りにはさせるということではありません。
子どもは常に、自分がどこまでやっていいのか、どこまで許されるのか、常に親を試しています。だからこそ明確な「限界」を設定することで、子どもは「ここまでならやってもいい」と思える安心感を得ることができるのです。
引用:ボーク重子非認知能力の育て方~個々の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育」(第2章:ルールをつくる 自立心と自制心を伸ばす枠組み
子どもが自分の取るべき道が分かるように、「ルールづくり」が大事なのだそうです。基準としては4歳以降なら、きちんと説明すればルールを理解することができる子が増えてきます。
「ルールづくり」のポイントとしては、
- たくさんのルールをつくりすぎない
- ルールの内容が年齢相応
- ルールを決める際、子どもに参加させる
になります。
実際ボーク重子さんは、「基本ルール」、「Doルール」、「Don`tルール」を設けていました。
基本ルール
基本ルールは、
- いつも礼儀正しくする
- 正直に生きる
- できることは自分でやる
- 家族の責任ある一員として生きる
の4つです。
本当に大切なことが何なのかが分からなくならないよう、3つ~4つに絞るのがポイントです。
Doルール
具体的に幼稚園の時は、
- 必ず「おはよう」、「おやすみなさい」を言う
- 夕食は家族皆で食べる
- 夕食の際、テーブルマットを置く手伝いをする
- 靴紐は自分で結ぶ
小学校になると、幼稚園の時の4つのルールに更に3つ
- 食事の前に、家族全員のテーブルセッティングをする
- 学校の準備は自分でする
- 日曜日は家族全員の朝食をつくる
を追加したそうです。
ちなみに、朝食はガス、火を使うのは危険なので、サンドイッチやサラダなど、火を使わない調理をさせていました。
中学生では更に、
- バレエ用のトゥシューズは自分で縫う
- 夜10時半以降は「ママ終業時間」。ママに用事があるときはその前までに言う
を追加。
尚、朝食づくりは火を使うものになったそうです。
Don`tルール
「絶対にやってはいけないこと」として、
- 怒鳴らない
- 噓をつかない
これは「いつも礼儀正しくする」、「正直に生きる」という基本ルールを守るためです。
親子の会話が子供を変える
日本人はコミュニケーションが苦手です。
2014年4月のマイナビニュースによるインターネット調査によれば、
コミュニケーションが苦手と感じている人は72・4%で、「自分の気持ちを伝えるのが下手」、「人前でうまく話せない」、「人と打ち解けられない」、「人間関係で苦しんでいる」と言った意見が多数あがっていました。
これは、日本の国語の授業では「読み書き」が重視されていたのも一因です。
しかし、コミュニケーションの表現の基本は、家庭生活で培われるものであり、家庭での言葉かけが大切だと説明しています。
では、具体的にどのように言葉がけをすればよいでしょうか?
イエス・ノーでは答えられない質問をする
ボーク重子さんは、子どもが少し大きくなってきたら、
- 学校ではどんなことがあった?
- 今日はどんな1日だった?
たったこれだけを質問しました。
これだけで、「私はあなたのことを思っているよ」という気遣いにつながり、子どもは「自分は愛されている、必要されている」と感じるようになります。
実際、セミナーに参加したお母さんも、
「毎日娘の顔を見てあいさつし、「今日はどうだった?」と聞くようになったら、子どもの顔つきが変わったんです」。
と話されたそうです。
質問で答え導く手伝いををする
問題があったときや子どもが迷っている時は、
- どんな方法があると思う?
- 自分だったら、どうすると思う?
と質問し、まず「なるほどね」と認めることです。
そして、次に「どうしてそう思うの?」と理由を聞き、対話を広めていきます。
逆に、「こうしなさい」と教えると、自分で答える力は育ちません。
怒らない
1990年代に社会学者のベティ・ハートとトッド・リズリーよって行われた研究では、「幼児期に聞く言葉の数の数が、将来の学力の差を生む」という結果が出ています。
先ほどの通り親が子供に話しかける言葉が多いほど、IQテストの点数も高くなることが分かっています。
しかし、例外もありました。
それは、親による命令や禁止の言葉です。
「ダメ!」、「やめなさい!」などの否定的な言葉が、子どもの言葉を習得する能力を低く抑えてしまいます。
どなりつけるとうつ病増加、怒りや攻撃性が強くなる
今度はピッツバーグ大学とミシガン大学の研究で、ティーンエイジャーの子を持つ976世帯の家庭を2年間聞き取り調査しました。
結果は、子どもが親から怒鳴りつけるしつけを継続的に受けた場合、うつ病の症状を示す確率が増加しました。
さらに、怒りや攻撃性が強くなり、破壊行為や違法行為などに及ぶ問題行動も多く見られました。
研究を行ったピッツバーグ大学のワン・ミンテ准教授は「厳しい言葉で子供に規律を守られるのは、あらゆる状況において有害だ」とコメントしたそうです。
もし怒鳴りたくなったら?
怒らないことは親にとっても辛抱強さが求められます。
もし、怒鳴りたくなったときは、
「私が怒鳴ったら、この子も怒鳴る子供になってしまう。それでは10代になったときに始末に負えなくなる!」
と思い出しましょう。
まとめ
以上「非認知能力の育て方~心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育」の内容を、
①子どもとのルールをつくる
②親子の会話が子供を変える
③怒らない
の3点に絞って紹介しました。
僕自身はやはり③の怒らないをまず変えたいと思います。
僕には8歳と6歳の息子がいますが、我慢できず怒ってしまうことが多々あります。
今回この本を読んで、怒らない対策としてスマホに有名なドロシー・ノー・ソルトの「子は親の鏡」を壁紙に貼りました。
子育ては難しいし、これからも失敗しますが、少しづつ非認知能力を育てられるよう僕自身も成長していきたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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